あってはならない、否定できない可能性――最悪の終末。
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「――ヒュッ!」
鋭く息を吐き、相手の顎先に拳を打ち込む。
目の前の男が膝を崩し、その場に倒れるのを確認すると最後の相手に向かって一気に距離を詰める。
「このぉ!」
最後の一人は持っていた高周波刀身のナイフでこちらを刺そうとするが残念なことに僕は飛び上がってその腕に乗る形で着地する。
「なっ!?」
そして体重に負けて腕が落ちる前に男の顎先を右足で蹴りぬいた。
「……終わり」
男たちが全員戦闘不能になったのを確認すると落ちていたナイフを拾い、持ち主に近づく。
「さて……宗主さんの居場所を教えてもらおうか」
右腕を極め、羽虫が飛び交うような音をだす刀身を首元に近づけて、相手に問いかけた。
「……聞いてどうする?」
「謁見に出向くのさ。君たちには色々と世話になっているし…それに知りたいことを知っていそうだからね」
あの後、色々と考えた末、僕は行動を起こすことにした。
記憶を取り戻す為に僕の過去を知っている能力者に出会う
そのためにてっとり早いのは……教団に出向くこと。
今までより危険は大きいが……何も知らないで生きるよりはマシだろう。
そういう訳で僕は手近な教団の人間に喧嘩を売ってみることにした。
「そういう事だ、さっさと話してもらおう!僕はせっかちな方なんでね、早い方がいい」
さらに腕をねじり上げると、観念したのか男が口を開いた。
「宗主様は……」
「その必要は無いわ」
男の声を遮るかのように響き渡る若い女性の声。
同時に風を切る音とともに何かが飛んできた。
「ぎゃっ!」
「ぐえっ!」
「がぁっ!」
断末魔の悲鳴とともにビクンと男たちの頭が跳ね、そして動かなくなった
「……ヒドイな、いきなりか」
僕の方にもめがけて飛んできたものを右手で受け止めながら、声のする方向へ振り向く。
「だって仕方が無いじゃない……口の軽い男は長生きしないものよ」
そこには長い黒髪と青い瞳を持ち、道化師を思わせる姿をした女性が立っていた。
「だとしても……やりすぎだぜ」
右手で受け止めた物体――胡桃を捨て、血の滲む掌を舐める。
鉄の味を舌で感じながら言葉を続けてみる。
「それとも……君が教えてくれるのかな、僕の知りたいことを?」
軽くカマをかけてみる。
「そうね、答えてあげても良いわよ……覆面」
……当たりだ。
微笑を浮かべゆっくりと歩み寄る彼女。
背中に冷やりとするものを感じ、思わず構えた。
「あたしを満足させられたらなぁ!」
そう叫ぶと両手のリボルバーガントレットから甲高い音を鳴らせると彼女は一気に距離を詰め、こちらの首筋めがけて貫手を打ち込んで来た!
「ちぃっ!」
舌打ちしながら、左手でそれを打ち払うとその手首を掴みつつ後ろに回る。
そして襟元を掴むと間髪入れずに投げとばす。
「甘い!」
彼女は身を翻し上手く着地すると今度は跳びあがり――
「その程度の投げでやられると思うか!」
空中からの蹴りを繰り出す
「でぇええい!」
こっちも相手の蹴りを防ぐ為、相手の蹴り足を跳ね上げるように蹴りを撃つ
……が、彼女は虚空で体勢を入れ替えてそれをかわすと、回し蹴りを僕の側頭部に叩き込んだ。
「……本気を出しなさいよ」
蹴りの衝撃で意識を失いそうになるのを何と押さえつけて必死に立ち上がる僕に対し、彼女は不満そうに言った。
「持っているんでしょう……イグニッションカード。それとも……素手で倒せると思ったの」
そんな彼女の問いに口端に笑みを浮かべつつ答える
「女性には……スキンシップでいくのが好みなんでね」
「私はそんなに暇じゃないんだけど」
僕の言葉に彼女の視線が冷たくなる
「だったら……なんでちょっかいかけてきたんだ?」
僕の疑問に対し、
「ちょっとね……イライラしたことがあったから、そのストレス発散……でもいいわ、とっとと死んで」
面倒くさそうに言うと、彼女は一瞬でこちらの胸元に飛び込み――
「――龍撃砲」
両腕から衝撃波を放った。
鋭く息を吐き、相手の顎先に拳を打ち込む。
目の前の男が膝を崩し、その場に倒れるのを確認すると最後の相手に向かって一気に距離を詰める。
「このぉ!」
最後の一人は持っていた高周波刀身のナイフでこちらを刺そうとするが残念なことに僕は飛び上がってその腕に乗る形で着地する。
「なっ!?」
そして体重に負けて腕が落ちる前に男の顎先を右足で蹴りぬいた。
「……終わり」
男たちが全員戦闘不能になったのを確認すると落ちていたナイフを拾い、持ち主に近づく。
「さて……宗主さんの居場所を教えてもらおうか」
右腕を極め、羽虫が飛び交うような音をだす刀身を首元に近づけて、相手に問いかけた。
「……聞いてどうする?」
「謁見に出向くのさ。君たちには色々と世話になっているし…それに知りたいことを知っていそうだからね」
あの後、色々と考えた末、僕は行動を起こすことにした。
記憶を取り戻す為に僕の過去を知っている能力者に出会う
そのためにてっとり早いのは……教団に出向くこと。
今までより危険は大きいが……何も知らないで生きるよりはマシだろう。
そういう訳で僕は手近な教団の人間に喧嘩を売ってみることにした。
「そういう事だ、さっさと話してもらおう!僕はせっかちな方なんでね、早い方がいい」
さらに腕をねじり上げると、観念したのか男が口を開いた。
「宗主様は……」
「その必要は無いわ」
男の声を遮るかのように響き渡る若い女性の声。
同時に風を切る音とともに何かが飛んできた。
「ぎゃっ!」
「ぐえっ!」
「がぁっ!」
断末魔の悲鳴とともにビクンと男たちの頭が跳ね、そして動かなくなった
「……ヒドイな、いきなりか」
僕の方にもめがけて飛んできたものを右手で受け止めながら、声のする方向へ振り向く。
「だって仕方が無いじゃない……口の軽い男は長生きしないものよ」
そこには長い黒髪と青い瞳を持ち、道化師を思わせる姿をした女性が立っていた。
「だとしても……やりすぎだぜ」
右手で受け止めた物体――胡桃を捨て、血の滲む掌を舐める。
鉄の味を舌で感じながら言葉を続けてみる。
「それとも……君が教えてくれるのかな、僕の知りたいことを?」
軽くカマをかけてみる。
「そうね、答えてあげても良いわよ……覆面」
……当たりだ。
微笑を浮かべゆっくりと歩み寄る彼女。
背中に冷やりとするものを感じ、思わず構えた。
「あたしを満足させられたらなぁ!」
そう叫ぶと両手のリボルバーガントレットから甲高い音を鳴らせると彼女は一気に距離を詰め、こちらの首筋めがけて貫手を打ち込んで来た!
「ちぃっ!」
舌打ちしながら、左手でそれを打ち払うとその手首を掴みつつ後ろに回る。
そして襟元を掴むと間髪入れずに投げとばす。
「甘い!」
彼女は身を翻し上手く着地すると今度は跳びあがり――
「その程度の投げでやられると思うか!」
空中からの蹴りを繰り出す
「でぇええい!」
こっちも相手の蹴りを防ぐ為、相手の蹴り足を跳ね上げるように蹴りを撃つ
……が、彼女は虚空で体勢を入れ替えてそれをかわすと、回し蹴りを僕の側頭部に叩き込んだ。
「……本気を出しなさいよ」
蹴りの衝撃で意識を失いそうになるのを何と押さえつけて必死に立ち上がる僕に対し、彼女は不満そうに言った。
「持っているんでしょう……イグニッションカード。それとも……素手で倒せると思ったの」
そんな彼女の問いに口端に笑みを浮かべつつ答える
「女性には……スキンシップでいくのが好みなんでね」
「私はそんなに暇じゃないんだけど」
僕の言葉に彼女の視線が冷たくなる
「だったら……なんでちょっかいかけてきたんだ?」
僕の疑問に対し、
「ちょっとね……イライラしたことがあったから、そのストレス発散……でもいいわ、とっとと死んで」
面倒くさそうに言うと、彼女は一瞬でこちらの胸元に飛び込み――
「――龍撃砲」
両腕から衝撃波を放った。
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